2010年9月19日日曜日

「中年の光と影 うつを生きる」「更年期完全ガイド」

最近読んだ本。『中年の光と影―うつを生きる (うつの時代シリーズ)』 『女性の生き方を変える更年期完全ガイド―心身の健康から、ホルモン療法、ダイエットまで』です。

「更年期完全ガイド」のほうはティアラさんのブログで紹介されていたのをきっかけに興味を持ち、今半分くらい読んだところです。どちらもかなりの良書。

「中年の光と影 うつを生きる」を読んでまず思ったのは、それまでの生き方がどのようなものでも、人生の後半にさしかかったところで「これで良かったのか」という気持ちを抱く人はかなり多いんだな・・ということです。
ミッドライフクライシスにならない生き方をしようと考えながら生きても無駄。なる人はなるし、あまり感じないまま通りすぎる人もいるでしょう。また、感じないまま通り過ぎたからと言って、本当に何も感じていない訳ではないかも知れない。その場合肉体の病気という形で出てくることもあるかも知れません。

まだまだ若いのだけれど、それでもかつてのようにいかない肉体の老いを実感せざるを得なかったり、難しい問題が外から起こってきたり。更に、男性も女性も、一昔前とは大きく変わった時代に奔流され希望や楽観を抱きにくくなっています。
しかも女性の場合はホルモンの変調による心身の変化も強めに起こります。老いも含めた自らの有限性とじぶんの人生を認め、どこかで吹っ切った人ほど早く鬱から立ち直るようです。

「更年期完全ガイド」は、ティアラさんのブログに詳しいですが著者(アメリカ人)自身の体験や彼女のもとにやってきた女性達の体験や話を載せながら、いろんな角度から読みやすく更年期について書いてあります。
女医さんが「ホルモン補充療法を薦めて終わり」みたいなよくある内容ではなく、この時期に起きてくる様々な変化が、自分に何を伝えようとしているのか十分に耳を傾けることの大切さや、サプリメントや食事療法など、日常の中で行えることも詳しく書いてあります。

失うことも含めて人生は良くなるばかりなのだと実感出来るよう、自分を導いていくことで、この移行の期間は祝福のプロセスともなりうるのだなと思いました。