2013年2月20日水曜日

グラハム・ハンコック『異次元の刻印-人類史の裂け目あるいは宗教の起源』


4月ふじみ野のWS、セッションともに残席が既に少なくなってきているそうです。興味のある方は、お早目にお問い合わせ・お申込みをお薦めします。お会いできることを楽しみにしています。

最近読んだ本は、グラハム・ハンコックの『異次元の刻印(上)-人類史の裂け目あるいは宗教の起源』『異次元の刻印(下)-人類史の裂け目あるいは宗教の起源
です。上下巻でちょっと長かったですが、なかなか面白かったです。

この本は、古代壁画、世界中の宗教の起源、シャーマニズム、妖精伝説、浦島太郎のような何か奇妙な昔話、UFOとの遭遇や拉致体験を報告する人々、臨死体験、ベルナデットやジャンヌ・ダルクが受け取ったビジョンやメッセージなど、世界中の象徴的文化や神秘体験を調査していくと、時代も場所もまたいで共通して頻出するパターンがあること、

そして、それは脳の「変性意識」状態によって起きた体験であり、世の中にはごく少数ながら自然とそういう状態に入りやすい人が古代から現代までいるはずであること、また、そうでない人でも特定の幻覚性物質(植物)を摂取することで、誰もがこれらの体験をするということを、ハンコック自身の調査と体験を基に書かれています。

そして、これらは単なる「変性意識状態」による脳の幻覚ではなく、本当に異次元にそういう世界があり、存在がいるのではないか…ということを、上下巻のボリュームでジャーナリストらしく調べ尽くしている本です。

勿論、現時点でそれは証明されていないという事になります。いつかこれらを科学的に証明できたら、それは凄いことだとは思いますが、宗教と科学をまたぐような研究は、常に原理主義的な人たち(宗教も科学にも)によって阻まれるので、難しいという現実があるようです。

私にとっては「異次元の世界がある」ということは、特にミディアムシップの経験を通してほぼ確信の真理になっているので、正直、ジャーナリスト的に調べ尽くすハンコックの文章についていくのは途中で飽きてしまうというか、冗長な印象も否めませんでした。しかし過去から現代までの様々な象徴的体験にある共通性がわかる点は面白かったです。また、ハンコック自らアヤワスカやDMT(ジメチルトリプタミン)を試してみる姿勢はそれはそれで凄いと思いました。

私はアヤワスカやDMTなどの知識がほとんどなく、「トリップするんでしょ」「危険なんでしょ」「ようするにドラッグなんでしょ」くらいの認識しかなかったので、どのようにシャーマンによって使われてきたかや、アヤワスカとDMTのビジョンの違いなど、全然知らない世界でとても興味深かったです。

本書のなかで、“アヤワスカ(死者のツタ、あるいは魂のツタと訳される)”と呼ばれる幻覚性の植物、南米のシャーマンたちが異次元の世界とつながる時に長年使用してきている植物をハンコック自ら摂取した時の体験について割いてある章があり、彼が体験後の翌朝ノートに綴ったという一文がなかなか良いので抜粋しておきます。神秘の世界にかかわっていても、それはあくまで題材であり左脳的に調べることを職業としている著者が、見えない世界をリアルに垣間見た時の衝撃、驚異の感覚がよく伝わってきます。

…翌朝、私はノートにこう書いている。
「物質と霊魂。天上の如く、地上もまた然り。科学は、物質界だけがひとつの本来の現実であると教えている。

だが、アヤワスカの視点から見ると、これは絶対間違っている。私たちが物質界、「合意による現実(共感現実)」と呼んでいるものは、パターンの一部でしかない。おそらく本来的なものでもないだろう。


アヤワスカのレンズを通すと、別の「世界」が見えるようになるのだ。別の現実、それもいくつもあるのかもしれない。これらの現実は私たちの世界と浸透しあっているため、この世界で「結果」と思えるものは、実はその「原因」が他の世界にもあるということかもしれないのだ。


物質界は、やはり霊の世界の創り出したものなのかもしれないが、もしそうならば、それは必要だから創られたはずである(彼ら自身の体験、進化、発達のためか?)。物質界は、霊の世界から切り離されてしまうと、意味がなくなり、虚しくなる。つまり、物質界もまた、霊の世界を必要としているということだ。…」


ちなみにアヤワスカには強い幻覚作用があると同時に、その作用を弱めてしまう成分ももっているそうですが(自然のバランスなのでしょうか)、この弱める成分を完全に不活性化してしまう成分を持つ植物が他にあり、シャーマン達は長年、この植物をアヤワスカに混ぜて摂取しているそうです。

どうやってその知識を得たのか!? シャーマンによれば、この知識は「幻覚性植物によって教わった」そうなのです。それぞれの植物にはその「植物の師」がいて、効能や癒しの力について彼らが教えてくれることは、シャーマンにとっては当たり前のことなんだそうです。

この組み合わせをシャーマン達が知っていることは、科学者からしても、ただ不思議と言わざるを得ない、驚異的な話だそうです。なぜならアマゾンには何千もの植物があり、組み合わせの数が多すぎて単なる実験の繰り返しでみつけられるとは、到底思えないからだそうです。

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